Site cover image

Site icon imageおいしい技術書

Description is here. The icon, the title, the description can be modified in Notion.

zabbix操作手順(ubuntu)

## ダッシュボード画面

1.  **ダッシュボードの表示**
    *   ダッシュボードの確認
    *   ダッシュボードの変更
    からレイアウトを表示可能

2.  **主な確認項目**
    *   ホストグループ別の障害状況
    *   システム時刻
    *   サーバーリソース使用状況

---

## ホスト

監視対象デバイスに関する情報です。

画面右上の「ホストの作成」からホストを作成できます。

以下の項目を追加する必要があります。

*   **ホスト名(必須)**
*   表示名
*   テンプレート
*   **ホストグループ(必須)**
*   **インターフェース(必須)**

通常、ping監視を行う場合は、「エージェント」を選択すると、IPアドレス、DNS、ポート番号などを入力する画面が表示されます。
IPアドレスとポート番号を入力することで監視を開始できます。

---

## テンプレート

テンプレートは、監視設定を再利用可能な形でまとめたものです。
以下の設定項目をパッケージ化して管理できます:

*   アイテム(監視データの収集方法)
*   トリガー(アラート条件)
*   グラフ
*   ダッシュボード
    など

**必須設定項目:**

*   テンプレート名
*   表示名
*   テンプレートグループ

**テンプレートの活用方法:**

1.  **既存のテンプレートのインポート**
    *   データ収集タブからテンプレートを選択
    *   画面右上の「インポート」ボタンをクリック
    *   YAMLなどの形式でテンプレートをインポート

2.  **カスタムテンプレートの作成**
    *   ホスト設定画面で監視項目を設定
    *   設定したアイテムやトリガーをテンプレート化
    *   他のホストで再利用可能

※テンプレートを使用することで、同じ種類のデバイスに対する監視設定を効率的に展開できます。

---

## アイテム

監視対象から収集するデータの設定項目です。

**主な設定項目:**

*   **名前** - アイテムの識別名
*   **タイプ** - データ収集方法の指定(Zabbixエージェント、SNMP、シンプルチェックなど)
*   **キー** - 収集するデータの種類を指定
*   **データ型** - 数値、文字列、ログなど
*   **更新間隔** - データ収集の頻度
*   **履歴保存期間** - データを保持する期間

**アイテムの作成手順:**

1.  「アイテムの作成」ボタンをクリック
2.  必須項目を入力
    *   名前
    *   キー
    *   タイプ
    *   データ型
    *   更新間隔
3.  必要に応じて追加設定
    *   前処理ステップ
    *   トリガー
    *   グラフ
4.  「追加」ボタンで保存

※アイテムはホストやテンプレートに紐づけて作成します
※収集したデータはトリガーやグラフの作成に使用できます

今回はpingのステータスを取得したいので名前を`Pingのステータス`
キーを`icmpping[{HOST.IP}]`を入力します。
`icmpping`は普段CMDで使うpingの正式名称のようなもので、`{HOST.IP}`はホストで定義されたIPを
呼び出しているような形です。ホストで定義したIP`10.2.199.67`IPだったら実際ここは`icmp[10.2.199.67]`
と同義というわけです。

---

## トリガー

アイテムの条件設定と実行内容を定義する機能です。
特定の条件が満たされた時にアラートを発生させます。

**■ トリガーの設定手順**

1.  **トリガー名の設定**
    *   わかりやすい名前をつける
    *: `"Pingのステータス"`

2.  **イベント条件の設定**
    *   条件式: `last(/ping/icmpping[{HOST.IP}])=0`
    *   意味: ホストが応答しない状態

3.  **正常イベントの条件設定**
    *   条件式: `last(/ping/icmpping[{HOST.IP}])>0`
    *   意味: ホストが正常に応答している状態

4.  **追加設定**
    *   メッセージ内容の設定
    *   通知方法の選択(メール、SMSなど)

**■ 補足説明**

*   `last()`関数について
    *   Zabbixの監視アイテムから最新の値を取得する関数
    *   戻り値の意味:
        *   0 = pingが失敗(ホスト無応答)
        *   1 = pingが成功(正常応答)
*   `icmpping`について
    *   ホストのIPアドレスに対してping監視を実行
    *   応答の有無を確認するためのアイテムキー

この設定により、指定したホストが応答しない場合にアラートが発生し、
設定した通知方法で管理者に通知されます。